勉強には飽きたけど手を止めたくないあなたへ 中小企業診断士試験の合間に狙える資格紹介
はじめに
こんにちは、yuhkiです。
中小企業診断士試験では、「経済学・経営政策」から「中小企業経営・中小企業政策」まで、非常に幅広いカテゴリに対する勉強が求められます。
難易度もかなり高く、生半可な知識では突破するのは困難です。
そこで私はふと思いました。
「これだけの知識、中小企業診断士試験の受験だけに留めておくのは勿体無いな……?」と。
そこで私は、本命の中小企業診断士試験の勉強の合間に、いくつかの資格を取りました。
結果として、このアクションは
・診断士試験の対策だけでは得られない知識を獲得することができる
・診断士試験の対策が活用できるため、試験勉強の時間が短くて済む
・これまでに学んだ内容の復習ができる
・診断士試験の勉強に飽きた時の気分転換になる
・名乗れる肩書が増える
と、多くのメリットがありました!
この記事では、私が実際に取得した、中小企業診断士以外の資格をまとめました。
「勉強には飽きたけど、完全に手を止めるのはちょっと……」と罪悪感を感じるみなさん、他の資格もついでに狙ってみてはどうですか?
資格一覧
資格名 | 関連する科目 | 追加の勉強 |
---|---|---|
GMAP-BF オススメ! | 企業経営理論、財務・会計 | 不要 |
マネジメント検定 | 企業経営理論、財務・会計 | 不要 |
ビジネス実務法務検定 | 経営法務 | 3級は不要 |
日商簿記検定試験 | 財務・会計 | 必要 |
時報処理技術者試験 | 経営情報システム、経営情報理論 | 低レベルの場合は不要 |
GMAP-BF
GMAP-BFは、株式会社グロービスが展開する、意思決定や判断に必要な経営知識・マネジメントスキルについて、その理解度と活用度を測定する能力テストです。
「企業経営理論」「財務・会計」と関連があります。
マネジメント検定(旧:経営学検定)
マネジメント検定は、一般社団法人日本経営協会が展開する、マネジメントに関する基礎・専門的知識、経営課題解決能力が一定水準に達していることを全国レベルで資格認定する検定試験です。
GMAP-BFと同じく「企業経営理論」「財務・会計」と関係があります。
ビジネス実務法務検定
ビジネス実務法務検定は、東京商工会議所が展開する、法務部門に限らず営業、販売、総務、人事などあらゆる職種で必要とされる法律知識が習得できる試験です。
「経営法務」と関連があります。
診断士試験の経営法務は基礎的な知識を問う問題が中心なのに対し、ビジネス実務法務試験検定では一歩踏み込んでケーススタディのような問題が中心になり、より実践的な知識が求められます。
一方で、出題範囲はどちらも会社法・民法・著作権法あたりが軸になるため、少し勉強するとすんなりと身に付くレベルです。
3級であれば追加の勉強は必要なく、2級であればテキストを一読するくらいの勉強で対応できるでしょう。
暗記科目的に経営法務を勉強するのに飽きた時は気分転換にもオススメです。
日商簿記検定試験
「財務・会計」や、二次試験の事例Ⅳと関係があります。
出題カテゴリは、3級であれば、企業の財務活動を記録するための「商業簿記」が出題されます。2級では、商業簿記の出題内容が複雑化する他、原価計算を中心とした「工業簿記」も出題範囲に加わります。
商業簿記は診断士試験と関連が深そうですが、実は診断士の勉強がそのまま生かせる部分は多くありません。
大まかには、B/SやP/Lといった財務諸表を作るまでの仕訳を中心とした工程が日商簿記の出題範囲、財務諸表を作った後の分析が診断士試験の出題範囲、という棲み分けになっているためです。
さらに、2級では連結会計や税効果会計といったかなり難解な計算を要求されるため、診断士の知識だけでカバーすることは不可能となっています。
3級でも2級でも追加の勉強がかなり必要になり、息抜きとはいえないレベルです。
一方で、財務諸表に対する理解が深まったり、「仕訳」「原価計算」といった問題は瞬殺できるようになります。余裕がある方はチャレンジしてみても良いでしょう。
「経営情報システム」と密接な関係があるほか、「企業経営理論」「経営法務」とも関係があります。
情報処理技術者試験は、レベルの異なる複数のカテゴリに分かれます。
診断士試験の勉強で対応できるのは「ITパスポート」「情報セキュリティマネジメント試験」の2つです。どちらも経営情報システムと出題内容や難易度が似通っており、診断士試験の方を勉強していれば十分にカバーできる内容が多いです。
また、「ストラテジ系」の問題が一定の割合で出題されます。ここでは「企業経営理論」「経営法務」で出題されるような問題が出てくるため、こちらの知識も活用することができます。
他方、それ以降のカテゴリでは、問題の難易度が上がるのはもちろんのこと、「基本情報技術者」ではプログラミングの知識が要求されること、「応用情報技術者」「高度区分」では記述・論述式の設問への対応が要求されることなどから、診断士試験の範疇を超えた勉強が必要になってきます。
日商簿記と同じく、片手間で受験するのはハードルが高いですが、余裕があればチャレンジしてみると良いでしょう。
ちなみに、応用情報技術者以上を取得していると、診断士試験で経営情報システムの受験を免除することができます。
ただし、下手に免除をするよりは受験して得点源として活用する方がメリットが大きそうです。
最後に
ここまでご覧いただきありがとうございました。
診断士試験にとどまらず、ぜひいろんな資格にチャレンジしてみてください!